「戦争」と聞くと、ちょっと身構えてしまって、ソウルのど真ん中にある戦争記念館を避けて観光していませんか??
立地的に旅行日程に組み込みやすいのに、誤解して戦争記念館を避けている方が多いのが勿体無くて、情報をシェアしようと思います!
まず、戦争記念館のメインの展示は第二次世界大戦じゃないです。
朝鮮戦争です…!(北朝鮮と韓国の戦争です)
朝鮮戦争の際に、国連軍として各国から来て戦ってくれた方々への感謝と慰霊の気持ちを込めた展示です。
目を背けたくなるような写真や、泣き出してしまうような映像もないし、トラウマになりそうな展示もないです。
たぶん日本人が「戦争記念館」という単語から連想するのが、原爆資料館だからだと思うのですが、まったくタイプの違う展示です。
入ってすぐに慰霊のキャンドルがあります。
当時、韓国のために戦ってくれた沢山の国の兵士たちへ、
「あなた方の高貴な犠牲は大韓民国を見守る永遠の光になりました」と…
パンフレットはオレンジが韓国語、ブルーが英語です。
残念ながら日本語はありませんでした。
しかし展示によっては日本語の説明が…!!
正直、朝鮮戦争についてよく知らない日本人のほうが多いと思うので、この説明のパネルは本当にナイスだと思いました。
ざっと読むだけでも、理解が深まりますよね。
各国の兵士たちがつけていた認識票…というんでしょうか?
身分証明のネックレスです。
国ごとにデザインが違います。
個人的に興味深かったのがこれです。
携帯用の会話本なんですが、何しろ世界各国から兵士が参戦するので、意志疎通が困難ですよね。
韓国語をはじめとして、中国語、ロシア語、モンゴル語と英語との対訳を記載した会話集のようです。
アメリカの海軍が発刊したようですね。
右上に非売品と書いてあるのが微妙にじわります。
当時の新聞です。
見出しに漢字が使われているので、漢字から意味を推測できますね。
「三次世界大戦을防止」
「平和를為해闘争」
ハングルが読めなくても意味がとれます。
日本も当時物資支援をしてたんですね…
他の国に並んで表示がありました。
国ごとにコーナーがあり、参戦者数、戦死者数、負傷者数が記載されています。
流れている映像では、当時参戦した外国人兵士が
「国連軍として韓国のために戦った。自分の守った国がここまで成長するのを見れて誇らしい」
と語るようなインタビュー映像などが流れており、なんだかグッとくるものが…
推し活の合間に、推しの国の歴史を少し垣間見るのも、推しへの理解が深まり良いのではないかな、と思いました。