韓国にマックドナルドの店が珍しい理由

名無しさん 2023.07.19 03:33 閲覧数 : 59

韓国に来たら意外にマックドナルドの店舗が珍しくて不思議だと思うことがあります。日本ではマックドナルドがよくあるけど韓国ではあまりありません。今日はこの点について話してみます。

 

韓国のばーがー屋の店舗数

2023年で韓国のバーガー屋の店舗数は下のようです。

順位 チェーン名 件数
1位 Mom's Touch 1361
2位 ロッテリア 1273
3位 バーガーキング 473
4位 Frank Burger 473
5位 マクドナルド 400
6位 No Brand Burger 182

 

2023年日本の場合は下のようです。

順位 チェーン名 件数
1位 マクドナルド 2951
2位 モスバーガー 1281
3位 ケンタッキーフライドチキン 1194
4位 ロッテリア 308
5位 バーガーキング 186
6位 サブウェイ 167

 

日本のマクドナルドは店舗数が圧倒的に多いですが、韓国ではマクドナルドが店舗数で5位であんまり圧倒的ではないです。これはなぜでしょうか?

 

cf) ちなみに韓国のバーガーチェーンを紹介すると、Mom's Touchはチキンバーガーを主力で営む店です。ロッテリアは韓国では店舗が多いことで有名です。田舎にはロッテリアが必ずあるようなイメージがあります。バーガーキングは韓国の都会ではよくあります。

 

韓国のマックドナルドの店舗数が少ない理由

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1988年にできた韓国マックドナルド1号店。2003年に撮った写真です。

 

過去には韓国でもマックドナルドがバーガー屋で圧倒的でした。マックドナルドは韓国に進出した後、「アメリカ文化の象徴」で大勢の若者に流行ったんですが、2000年代になってから当時流行ってたwell-being文化(健康を大事にする文化)と他のバーガー屋との激しい競争のせいで事業の成績が悪化し始めました。2000年に350件の店舗数が2008年に231件に下がりました。

 

2010年代になってからマックドナルドは事業の拡張を目論みました。売り上げは2013年480億円、2014年560億円、2015年600億円を記録し売り上げが急激に成長しました。店舗数も2012年229件で、2014年334件に増加しました。でも当期純利益は下落し2013年30億円、2014年4億円、2015年-13億円を記録し赤字になりました。

 

収益性を改善するためにマックドナルドはこの頃メニューの価格を上げました。そして収益性が悪い家賃の高い都会の店(新村、江南駅、ソウル大入り口駅、ミア駅など)が閉店することにもなりました。

 

2016年マックドナルド本社が韓国マックドナルド運営権を売却しようとしましたが、高い価格のせいで売却されなかったそうです。

 

結論

競争の激化、高い家賃、最低賃金の増加などで収益性が悪化したマックドナルドは2015年頃から店舗数を下げました。以前には都会でよく見つける事ができましたけど、今は収益性が悪い家賃の高い地域ではあまり見えません。