韓国人の名前のハンリョルザ（行列字）とは？

韓国人が伝統的に名前を作る時には「ハンリョルザ（行列字, 항렬자）」または「ドリムザ (돌림자) 」という物を使います。「ハンリョル（行列, 항렬）」というものは代数関係を記すものです。「ハンリョルザ」というのはこの代数を記すために名前に共有して使う一つの文字であります。同じ代数だったら同じ「ハンリョルザ」を使うのが原則でありますが、現代になってからこの「ハンリョルザ」を守る家族は減っています。若者の中で「ハンリョルザ」を使った名前はダサいとか響きが悪いと思う人がいる為だと思います。「ハンリョルザ」が嫌いなので改名する人も少しいると思います。

例をあげる為に韓国の有名な財閥「サムソン（SAMSUNG）」の家族を見ましょう。

「ハンリョルザ」は赤く表記しました。代数によって同じ文字を使っているのが分かります。

この「ハンリョルザ」決める方法は色々ありますけど、一般的には「五行相生法」というのを使う一族が多いと思います。五行には「木」、「火」、「土」、「金」、「水」があってこれを循環させる方式です。上の例でも「秉」に「木」が、「熙」に「火」が、「在」には「土」があるので「五行相生法」を使っているのが分かります。

韓国人は自分と同じ名の名前を見ると自分との代数を比較するのが出来る場合がたまにあります。最近は「ハンリョルザ」を使わない人も増えていますが、まだ年上の方々は「ハンリョルザ」を守るべきだと思う人もいます。