ソウルの植民地歴史博物館で、韓国と日本の歴史を学ぶ

今日は8月15日、終戦記念日ですね。

日本では1945年8月15日に、玉音放送というラジオを通じて、戦争に負けたことを昭和天皇が国民に知らせました。

悲痛な面持ちでラジオを聞く当時の人々の映像を授業で見ましたよね。

それに加えて、「本心ではラジオを聞いてホッとした。やっと戦争が終わるんだと思った」といったような声も、戦争体験者の体験談からよく聞くエピソードです。

戦争をするだのやめるだのを決めるのは国の上層部ですが、実際に戦争によって犠牲になり、苦しみ、飢え、被害を被るのは一般市民と、一般市民からなる兵隊です。

国とは何なのか。

国を守るためならば、人々が苦しみ殺されてもいいのか。

平和を守るために何が必要なのか。

日本の教育はわりと近代の歴史をザックリと流して教える代わりに、反戦&平和教育についてはものすごくしっかりと教えている気がします。

(沖縄への修学旅行ですら、「平和学習」という名称で行うほど…)

世界の戦争や紛争を見ていて、また他の国の人々と話していて、日本の平和学習はとても優れていて、効果があると思うことが多々あります。

学習は刷り込みですから、「国を守るために武器をとって戦え」と刷り込み続ける教育と、「平和の大切さ、ありがたみを実感せよ」と刷り込み続ける教育の、どちらが実際に戦争が起こる確率が低いかは、火を見るよりも明らかです。

【戦争は起こさないことが一番大切で、平和は尊く大切なもの】

といった趣旨の日本の平和教育は、成功していると個人的に感じています。

しかし、平和学習をしっかり教え込む裏側で、さらっと流された近代史の中には、近隣の国が日本の犠牲になった歴史がたくさんあるんですね。

日本の終戦記念日は、他国の独立記念日だったりするわけです。

このあたりは学校でもしっかり教えませんし、受験に出る部分を効率的に学習したい学生にとっては、まったく興味の無い部分になるのは自然なことでもあります。

ただ、歴史を知ることで見えてくるものがあるのは事実。

そんなわけで、韓国に興味がある人であれば、一度くらい訪れてみてもいいのではと思ったのが、「植民地歴史博物館 : 식민지 역사박물관 」です。

初心者(？)が見ても分かりやすい展示になっていて、歴史の知識ゼロで行っても大丈夫です。

凄惨な写真などがあるわけではないので、そういった意味でも心配しなくて大丈夫です。

日本が韓国を植民地にしていた、という事実すら知らなかった人が行っても大丈夫なくらい、分かりやすく噛み砕いた説明もあるので、歴史を知るという意味で、一度訪れてみるのをおすすめします。

「日本人が行ったら白い目で見られないかな？」という心配も不要です。

日本語のパンフレットが用意されています。笑

そして館内はとても空いていて、のんびり自分のペースで展示物を見てまわれます(そんなに大きな博物館ではないです。こじんまりしています)

私が行ったときは、年配の欧米の観光客が数名、日本人が数名、静かに観覧していました。

ちなみに入場無料です。

場所はこちら。

4号線の淑大入口駅が最寄りですね。

日本の終戦に想いを馳せるのと共に、日本の終戦によって解放された国々へも、是非一度目を向けてみてみてください。

それでは今日も良い１日を！